MENU

首こりマッサージのやり方|自分でできる4つのほぐし方と注意点

首こりに対して首や肩を自分でやさしくほぐす4つの方法を紹介するアイキャッチ

首こりがつらいと、硬く感じるところを強く揉みたくなるかもしれません。ただ、首のセルフマッサージは、強く痛くする必要はありません。

この記事では、柔道整復師として実際にセルフケアで使ってきた方法の中から、自分で行いやすい4つを紹介します。軽く試したあとに首を動かして変化を確認し、必要に応じてストレッチ・温める・休む方法も使い分けてみてください。

なお、しびれや脱力、めまいなど、いつもの首こりとは違う強い症状がある場合は、セルフマッサージをせず医療機関への相談を優先してください。

目次

自分でできる首こりマッサージ・セルフケア4選

僧帽筋をつまんで動かす

首の付け根から肩にかけて盛り上がっている部分には、僧帽筋という大きな筋肉があります。肩こりや首こりで、つい手がいきやすい場所です。

ここは、指で強く押し込むより、つまめる範囲を軽くつまんで動かします。親指とほかの指で筋肉をはさみ、痛すぎない範囲で前後や左右へ少し動かしてみてください。

「効かせよう」として強くつまむ必要はありません。息を止めたり、肩に力が入ったりするほど強くするのではなく、リラックスしたまま受けられる程度で十分です。

首の後ろを上から下へ、位置をずらしながら押す

首の後ろが重だるいときは、後頭部の付け根付近から肩に向かって、指で押す位置を少しずつ下へずらしていきます。

ここでいう「下へ流す」は、老廃物を押し流すという意味ではありません。指の腹で軽く圧を加え、一度離してから次の場所へ移る、というイメージです。

骨そのものを強く押すのではなく、その周囲のやわらかい部分を対象にします。首には骨や神経、血管などが集まっているため、力まかせに押す必要はありません。

首の皮膚をやさしく伸ばす

筋肉を強く揉む方法とは少し違いますが、臨床でよく使ってきたセルフケアの一つが、首の皮膚をやさしく伸ばす方法です。

たとえば右側を伸ばすなら、まず頭を少し右へ倒します。右側の首の皮膚に指を当て、上から下へ軽く引っ張るようにしたまま、今度は頭を左へ倒していきます。皮膚とその周辺が気持ちよく伸びる程度で止めます。

「皮膚を伸ばせば首こりが治る」という方法ではありません。ただ、施術後にも首の痛みや違和感が残っている方に試してもらい、その場で動かしやすさの変化を感じる場面は何度も経験しました。

一方で、変化が早く戻ることもあります。首こりそのものを解決する方法というより、つらいときに一時的な変化があるかを試すセルフケアの一つとして使っています。

大胸筋も軽くほぐしてみる

首こりでも、首そのものだけではなく、胸の前にある大胸筋をセルフケアの候補に入れることがあります。

胸の筋肉へ指で軽く圧を加え、そのまま小さく円を描くように動かします。ここも痛くする必要はありません。

「大胸筋が首こりの原因だから、ここをほぐせば治る」という意味ではありません。首だけを触って変化が分かりにくいときに、別の場所を試してみる候補の一つとして考えてください。

強く揉む必要はない

首こりでは「硬いところほど強く揉んだ方が効く」と考えがちですが、強ければ強いほどよいわけではありません。

基準にしたいのは、リラックスした状態を保てることです。多少の刺激感があっても構いませんが、痛みに耐えて身体へ力を入れ続ける必要はありません。

マッサージは首のつらさを軽くするための選択肢の一つですが、誰にでも同じように効くものではありません。2024年のCochraneレビューでも、成人の頸部痛に対するマッサージの効果は研究によってばらつきがあり、エビデンスの確実性にも限界があります。

「この場所を強く押せば原因が取れる」と考えるより、軽く試して、そのあとに少し楽になったかを確認する使い方が現実的です。

マッサージの前後で首を動かしてみる

マーサージの確認を説明したイラスト

セルフマッサージをしたら、その場で変化を確認してみてください。

首を左右へ向く、下を向く、横へ倒すなど、もともと気になっていた動きをもう一度行います。大きく動かす必要はありません。

痛くない範囲で同じ方向・同じ範囲へ動かし、「少し楽」「変わらない」「痛みが増す」といった違いを確認します。

少し楽になった場合や変わらない場合は、強さを増やさず、短く何セットか試して再確認します。痛みが増した場合は、そこで中止してください。何セットか試しても変わらなければ、別の場所を試す、温める、ストレッチへ切り替える、今日は休む、といった次の判断に使えます。

長時間より、短いセルフケアをこまめに

セルフマッサージは、1回に長時間続けるより、短く試して必要なときに行う方法を勧めています。

「必ず1日何回」「1か所何分」と厳密に決める必要はありません。少し試したら首を動かして変化を見る。少し楽、または変わらないなら、強くせず短く何セットか試して再確認する程度で構いません。

長く続ければ、その分よくなるとは限りません。刺激した場所の痛みが強くなったり、不快感が残ったりする場合は、その場で中止してください。

首こりマッサージでやらない方がいいこと

強い刺激を我慢しない・症状が強いときはセルフケアを続けない

痛いほど効くわけではありません。顔をしかめる、息を止める、身体が逃げるほどの刺激を我慢して続ける必要はありません。

また、手や腕のしびれが続く、力が入りにくい、外傷のあとから強く痛む、急に強い症状が出た、めまいなどを伴う、セルフケアを続けても悪化している、といった場合は、自己判断で揉み続けず整形外科などへ相談してください。

いつもの首こりと明らかに違う症状が出ているときは、「もっとほぐせば楽になる」と刺激を追加し続けないことが大切です。

自分で首を勢いよくひねって鳴らさない

首を強くひねる操作と、今回紹介している軽いセルフマッサージは別物です。

頸部への高速なマニピュレーションと頸動脈・椎骨動脈解離との関連は、安全性の観点から研究されています。2026年のSTOP-CADサブ解析でも、頸部マニピュレーション後に動脈解離が診断された症例が検討されています。

ただし、操作が原因だったのか、すでに動脈解離による首痛があった人が施術を受けたのかまでは断定できません。

因果関係が完全に確立しているという意味ではありませんが、自分で首を勢いよくひねって鳴らす方法を、首こりのセルフケアとして積極的に行う必要はないと考えています。

マッサージ以外なら、伸ばす・温める・休む

マッサージだけが首こりのセルフケアではありません。

首を軽く下へ倒したり、横へ倒したりして、気持ちよく伸びる範囲でストレッチする方法もあります。伸ばしきることより、力を抜いてリラックスできることを優先します。

温めるのも選択肢です。日本整形外科学会でも、肩こりへの対策として蒸しタオルや入浴などで温めること、適度な運動や体操、マッサージなどが挙げられています。

そして、疲労が強い日は休むことも大切です。「何かしなければ」とセルフケアを増やし続けるより、温めたり軽く伸ばしたりしたあと、ゆっくり寝た方がよい日もあります。

マッサージしても首こりが戻るのはなぜ?

マッサージで一度楽になっても、毎日の生活でまた同じ場所に負担が集まれば、同じようなつらさが戻ることがあります。

とくにデスクワークのように、同じ姿勢が長く続きやすい生活では、負荷そのものをゼロにすることは現実的ではありません。同じ姿勢を長く続けず途中で動くなど、毎日まったく同じ疲れ方を繰り返さない方法を考えてみてください。

一方で、セルフケアをしてもつらさが消えない日もあります。身体そのものがかなり疲れていると感じるなら、さらにマッサージを追加するより、できる範囲のケアをして休むことを優先します。

「触って硬い筋肉=痛みの原因」とは限らない

首を触っていると、「ここが硬いから、ここが原因だ」と思うことがあります。ただ、筋肉の硬さと症状の強さは同じものではありません。

慢性頸部痛がある人を調べたTaşらの研究では、一部の筋で硬さの違いが確認された一方、その筋の硬さと痛みの強さや障害の程度には相関が認められませんでした。

つまり、触って硬い場所はセルフケアを試す候補にはなりますが、「一番硬い場所が原因だから、徹底的に揉めばよい」とは限りません。

硬さだけで判断するより、軽く試して、そのあとに動きやつらさがどう変わるかを確認してみてください。

まとめ

  • 首こりのセルフマッサージは、強く痛くする必要はありません。 僧帽筋、首の後ろ、首の皮膚、大胸筋などを、リラックスできる範囲で短く試します。
  • マッサージの前後で首を動かし、変化を確認します。 少し楽、または変わらない場合は、強くせず短く何セットか試して再確認します。痛みが増す場合は中止し、変化が続かなければ別の方法へ切り替えます。
  • 触って硬い場所が、そのまま症状の原因とは限りません。 「一番硬い場所を徹底的に揉む」のではなく、変化があるかを確認しながら使います。

首こりがつらいと、つい「もっと強く揉まないと」と考えたくなります。ただ、セルフケアは我慢比べではありません。軽く試し、強くせず短く何セットか確認して、変化が続かなければ別の方法へ切り替えるくらいで十分です。

マッサージだけで何とかしようとせず、その日の状態に合わせて、伸ばす・温める・休むことも含めて選んでみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次