姿勢が悪くなる原因とその対策

悪い姿勢になる一例:デスクワーク

日常生活やデスクワークの中で姿勢が悪くなることは多くありますが、実際には「正しい姿勢を維持するための身体の使い方」が身についていないことが、姿勢が崩れる根本的な原因です。今回は、姿勢が悪くなる理由と、良い姿勢に必要な身体の使い方を身につけるための対策について説明します。

姿勢が悪くなる根本的な原因

肩を上げる癖

肩をリラックスさせることができず、無意識のうちに肩が上がってしまう癖があると、肩周りの緊張が強まり、猫背や肩こりを引き起こします。この癖を改善するためには、肩甲骨を正しい位置に戻し、肩周りの筋肉をリラックスさせる方法を学ぶ必要があります。

腰椎が動きやすい癖

背骨のことを椎骨といい腰の高さの背骨のことを腰椎といいます。
正しい姿勢を保つためには、胸椎(背中の高さの背骨)がしっかりと動く必要がありますが、腰椎ばかりが動きやすいと、腰に過度な負担がかかり、姿勢が崩れやすくなります。胸椎の可動域を増やし、腰を安定させる意識を持つことが重要です。

前にかたむいて立つ癖

足のつま先側に体重をかける癖があると、身体全体が傾いてまま立ってしまいます。ななめに立っていると、太ももの前が張りやすくなったり、身体をまっすぐに保とうとしてそり腰になったりします。踵側に重心を乗せることで骨の軸で立つことができまっすぐ立てます。

身体の使い方の理解不足

多くの人は「正しい姿勢」と言われても、その姿勢を保つための具体的な身体の使い方を知らないことが多いです。これにより、デスクワークや緊張した状況で体が無意識に崩れ、悪い姿勢が固定化されます。

正しい姿勢を身につけるための対策

胸椎を動かすエクササイズ

胸椎がしっかりと動くようにするためのエクササイズを取り入れましょう。例えば、背中を丸める動作と反らす動作を繰り返し行い、胸椎の可動域を広げることが効果的です。

肩甲骨を正しい位置に保つトレーニング

肩甲骨を下げて背中に引き寄せるようなトレーニングを行い、肩周りの緊張を解消し、肩の位置を安定させます。これにより、肩を上げる癖を改善します。

体幹を安定させる意識を持つ

腰椎が過度に動かないよう、腹筋や体幹を意識して使うことが大切です。例えば、腹筋を軽く引き締め、腰が反りすぎないように保つエクササイズを日常的に行うことで、腰の安定性を高めます。

踵側重心のバランストレーニング

どんな段差でもいいので踵側側半分で立ち、つま先側は浮かせます。つま先はあげるわけでも下げるわけでもなく地面と平行になるように立ちましょう。最初はぐらつきますが、この不安定感になれないとまっすぐには立てません。

日常生活の中での意識付け

デスクワークや緊張した状況では、無意識に姿勢が崩れがちです。これを防ぐために、1日のどこかで姿勢を意識する習慣をつけましょう。歩いている時、電車を待っている時、歯を磨く時など日常生活のルーティーンの中で行えるようにルール化しましょう。

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